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内縁関係・事実婚のご夫婦の場合

最近では、何らかの事情があって婚姻届を役所に提出されていないご夫婦
つまり、内縁関係(事実婚)にある方が多くなってきているように思います。

内縁関係にあるご夫婦は、判例上、
関係を解消する場合には、婚姻関係にあるご夫婦と同様に
財産分与や慰謝料などを求める権利が認められています。

しかし、内縁関係のご夫婦の一方が亡くなられた場合、
残された方には、亡くなられた方の相続権はありません

日本の民法は、「法律婚主義」をとっていますので、
婚姻する意思をもって婚姻届を提出していなければ、
法律上の夫婦と同様の生活をし、世間的にも夫婦として認められていても、
法律上の夫婦とは認められません。

このことをご存じでない方って、意外と多くいらっしゃいます。

しかし、相続では、財産を残してあげることはできないとしても、
その他の方法で、愛する方に財産を残してあげることが可能です。

婚姻関係にない方に財産を分け与えてあげる方法としては、次の方法があります。

 ① 生前贈与により予め分け与えておく
 ② 遺言書を作成しておく
 ③ 死因贈与契約を結んでおく


①②③のどの方法を取るにしても、生前に十分準備しておかなければなりません。
①の方法は、生前に財産を移転できますが贈与税の問題が発生しますし、
③の方法は、生前に契約して死後に財産を移転するのですが、
相手の承諾が必要となります。

そのようなことから考えると②の遺言書による方法が、
最も利用しやすい方法ではないかと思います。


内縁の妻に遺言を残してあげる


ご自身の死後、内縁の妻に財産を残してあげたい場合には、
遺言書を残して遺贈することになります。
この場合、法定相続人との間にトラブルが生じやすいため、
公正証書遺言で作成されることをお勧めします。

また、行政書士や弁護士などの専門家を遺言執行者として選任して、
遺言書の内容が確実かつスムーズに行えるように配慮する必要もあります。


内縁の妻に全財産を渡すことができるのか?


内縁の妻に全財産を渡す。
といった内容の遺言書を作成することも可能ではありますが、
ひとつ問題があります。

法定相続人がおひとりもいないようなケースであれば、
その内容でも問題は生じないでしょう。
しかし、配偶者子とその代襲者直系尊属が法定相続人でいる場合、
その相続人達には、遺留分という権利があるのです。
兄弟姉妹が相続人となる場合には、遺留分はありません。)

遺留分というのは、最低限保証された相続分のことをいいます。
遺言を残していても、
この遺留分に該当する部分については
自由に処分することはできないことになっているのです。

法定相続人 遺留分の割合
配偶者のみの場合
配偶者と子の場合
配偶者と直系尊属の場合
相続財産のの2分の1
父母などの直系尊属のみの場合 相続財産の3分の1
兄弟姉妹のみの場合 遺留分はありません

但し、遺留分を確保するには、
遺留分権利者(遺留分を侵害されている方)が
権利を行使(遺留分減殺請求)する必要があります。

遺留分減殺請求は、
相続開始又は減殺すべき遺贈等があったことを知った時から
1年以内にしなければ、時効により権利は消滅します。
また、これらのことを知らなかった場合であっても、
相続開始時から10年を経過することで行使できなくなります。

つまり、後の争い等も考えて遺留分について考慮し、
内縁の妻への遺言書を作成する必要があります。


内縁の妻との間にお子様がいる場合


内縁関係の妻との間に子供ができた場合、
法律上、当然に父と子の間に親子関係が生じるわけではありません。
父親が認知をして、初めて、親子関係が生じるのです。
母親の場合は、出産の事実から当然に親子関係が生じます。

内縁の妻との間の子を認知をした場合には、その子は相続人となります。
そして、内縁の妻との間にしか子供がいない場合には、
特別、遺言書を残す必要はないかもしれません。

しかし、婚姻歴があり、前婚時に子供がいた場合には、
遺言書の作成を考える必要があります。

前婚時の子供も内縁関係の間に生まれた子供も、同じ子供ですから、
同じ相続割合で財産を譲り受けることができるものと思われるかもしれませんが、
実はそうではありません。

法律婚の間に生まれた子供を嫡出子
法律婚にない男女から生れた子を非嫡出子といいますが、
非嫡出子は、相続分が嫡出子の2分の1となってしまうのです。

例えば、5000万円の財産があって、相続人が嫡出子A、Bと非嫡出子Cの場合、
各々の相続財産の価額は

  A 2,000万円 B 2,000万円 C 1,000万円

となります。

同じ子供であるはずなのにとても不公平ではありますが、
今のところ法律ではこのようになっています。
(この点は見直しが議論されているのですが、先行きは不明です

よって、内縁関係の間の子にも同じ割合で財産を分け与えたい場合や
前婚時の子供と疎遠になっていて
内縁の妻との間の子に多くの財産を分け与えたい場合などは、
遺言の活用を考える必要があります。

この場合も、兄弟姉妹以外の法定相続人には遺留分がありますので、
遺留分を考えて作成しなければなりません。

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